総合満足度 取引画面 取扱商品 システム 注文機能
4.04.0 5.0 4.0 5.0 4.0
良かった点
自動売買機能の充実と注文方法の多様さ
不満な点
メールサービスの欠落と注文方法上の問題
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公開日:2016/11/05

総合満足度4.0 4.0

dixie0491さん(男性・68歳・神奈川・会社員)
株式投資歴
  • 31年5ヶ月(1985年4月〜現在)*2016年9月現在
    • 上級者
     *投資スタイル:
    • ポジショントレード
    • スイングトレード
    • デイトレード
今まで出した利益
  • 利益は出ている
*直近1年での利益:
  • 50万〜100万/年の利益
利用期間
  • 1年1ヶ月(2015年8月〜現在)*2016年9月現在
利用経験のあるその他のネット証券
  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 岡三オンライン証券
  • IG証券

※体験者による情報提供のため、現状と異なる場合がございます。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

カブドットコム証券には、発注用のKabuステーション、銘柄検索用のカブナビ、株価の一覧表示機能を持つカブボードなどの優れたトレーデイングツールがあります。

とくに、Kabuステーションのフル板発注画面では、個別銘柄の情報がリアルタイム表示される上、持ち玉が色分けされていて非常に見やすく作られています。

また自動売買の機能に優れ、注文方法が、逆指値、トレーリングストップ、リレー、Uターン、W指値、±指値など極めて充実しています。

なお毎日のニュースや分析レポート等は無料で十分に提供されていますが、メールによる市況概況などのサービスはありません。

また、国内外の各種指数を初めとして各マーケットの概況とコメント、および、リアルタイムでのニュースが発信されています。

さらに、個別銘柄の分析用の各種レポート類が日替わりで提供されるほか、ウルトラチャートを初めとした多くの投資分析ツールも用意されています。このように、提供される情報量は豊富ですが、楽天証券のmarket speedのニュース欄のようなシンプルな画面の方が読みやすいと思う人もいると思います。

ネットの口コミでは、サポート体制に難ありの感があるようですが、私の場合は、マニアックな質問に対しても丁寧で的確な答えが返ってきました。社員教育が十分になされていると感じました。

カブドットコム証券を選んだ決め手は?

  • 口コミ・評判の良さ

カブドットコム証券はテレビCMで知りました。

初めの印象は、何か軽そうな印象で不安を感じましたが、ネットでの書き込み記事を読んでみると、それまで利用していた証券会社にはない優れた機能を持ったツールがあることや、売買方法が多岐に及んでいることなどを知りました。

そこでとりあえず、この証券会社に口座を開き、少額の資金で取引を始めました。

他のネット証券と比較・検討しましたか?

楽天証券、SBI証券とカブドットコム証券を比較・検討しました。これら2社とは現在でも取引を行っていますが、取引の主体はカブドットコム証券です。

楽天証券のトレーデイングツールであるmarket speedの画面が非常に見やすい点は評価できるのですが、注文機能が断然少ない点がデメリットと考えました。

SBI証券は、楽天証券よりは注文機能に選択余地があるものの、トレーデイングツールの画面が見にくい点がデメリットと考えました。

また、カブドットコム証券のトレーデイングツールには注文機能が非常に多くあり、また、ここではCFD取引を行うことができる点が大きなメリットと考えました。

カブドットコム証券の不満な点をお聞かせください。

岡三オンライン証券とSBI証券は、メールにてその日の市況概況などの送付サービスがありますが、カブドットコム証券ではそのようなサービスがない点が残念です。

上述の、先物の注文に際して成り行き注文―Uターン、±指値ができない点もデメリットです。この点については、サービスセンターに是非取り入れてほしい旨の注文を出しています。

その他の重要な項目については、カブドットコム証券への不満はほとんどなく、とても良い証券会社だと考えます。

取引画面の使いやすさ・見やすさ5.0 5.0

なぜ初心者にとって重要か
初心者の場合、取引画面を見てから注文を出すのに手間取るため、取引画面はできる限り簡潔で使いやすいものが良い。

Kabuステーションという優れたトレーデイングツールがあります。

とくに先物取引に関しては、フル板発注画面のボード上に縦表示された日経225の現在値の左右に、買いと売りの枚数が表示される上、持ち玉や注文玉が色分け表示されるようになっていて非常に見やすいです。

持ち玉や注文玉が色分け表示され見やすい

持ち玉や注文玉が色分け表示され見やすい

注文は、このフル板発注画面からできるほか、発注パネルからの瞬時の発注や2way注文やリスト発注などもできて多彩です。2way注文はtopixも対象としているため、NT間での鞘取り取引にも適しています。

発注パネル。瞬時に発注が出来て便利

発注パネル。瞬時に発注が出来て便利

先物2WAY発注画面。多彩な機能が備わっている

先物2WAY発注画面。多彩な機能が備わっている

オプション取引画面については、楽天証券のマーケットスピードの、簡潔で見やすい画面には残念ながら及ばないと思います。

強いて難点を挙げるとすると、フル板発注画面上でマウスのdrag and dropで返済注文が簡単にできるのですが、dropした注文カラムが気配値上に重なって見えにくくなる点です。

また、リアルタイムチャート表示画面にも多くの情報が表示される割には見やすくて、使いやすいと思います。

取扱商品の多さ4.0 4.0

なぜ初心者にとって重要か
どのような投資対象を選ぶかを決めるためには、できる限り選択肢が多い方が良い。初心者では、現物株式の買いから入ることが多いが、当該銘柄が値下がりした場合、損切りするか、そのまま塩漬けにするかの選択肢しかない。この場合に、信用売りなど他の投資対象でヘッジをかけることにより、全体としての損失額を減らしたり、場合によっては利益を出したりすることが可能となる。

ほとんで全ての金融商品を扱っており、SBI証券や楽天証券で取り扱っていない取引所CFD(株365)の取引ができるため、投資の幅が広がります。また、取引所CFDを扱っている証券会社中で手数料が最も安いのも有りがたいです。

次に、2000以上の銘柄を信用売りできる点も魅力の一つで、株式の現物買いと空売りを組み合わせて行うことで、株主優待を手数料のみで手に入れることも可能です。

さらに、フリーETFと名付けられた15銘柄のETFの売買手数料が現物・信用ともに無料になることも利点です。

一方、バイナリーオプションの取り扱いがないことが、分散投資を考えている私としてはやや物足りない点です。

システムの安定性5.0 5.0

なぜ初心者にとって重要か
システムが安定していないと、注文の途中で接続が切れて、最悪の場合、切断中に相場が動いて大きな損失を被る危険性がある。そこまで考えなくとも、初心者にとってはシステムが安定的に利用できることは、会社を選ぶ際の重要なポイントとなる。

通信速度が低下した場合、最も早く接続が切れるのがSBI証券のhyper SBIで、次いで楽天証券のmarket speedの順になります。

一方、株ステーションは、通信速度低下に伴いリアルタイム表示がストップするものの、他の2社のように接続が切れて再起動をする必要が生じず、通信再開とともに画面表示も復活します。

また、成り行き注文が成立するまでに要する時間がhyper SBIでは極めて遅く、market speedもそれほど早くはありません。これに対して、株ステーションでは極めて速く、一瞬のチャンスを逃すことが少ないです。

システムの安定性とは直接の関係はないのかもしれませんが、初めて株ステーションをインストールする際に非常に時間がかかったことと、以前に通信速度の遅いwimaxを使っていた際に、度々通信が切れた記憶があります。

この理由は、このツールの機能が豊富なためと思われますが、通信状態の良くない地域での利用に際しては、一度、実際に試してみてから判断する必要があるかもしれません。

注文機能の多さ4.0 4.0

なぜ初心者にとって重要か
初心者には、一日中PCの前に座って相場の動きを眺めているようなデイトレーダーは少ないと思われる。そのような投資家にとって、自動売買の機能が充実していることは証券投資への参入を容易にする。

自動売買の機能に目を見張るものがあります。とくに、注文方法の多様さは、他の証券会社を大きくリードしています。すなわち、逆指値、トレーリングストップ、リレー、Uターン、W指値、±指値など何でもありの状態です。

とくに、買い―売り、または売りー買いの注文を連続して行えるUターン注文と、Uターン注文に際して、元の約定単価±指値/逆指値ができる機能は素晴らしいと思います。

これらの注文方法について、SBI証券では逆指値注文に、楽天証券では逆指値注文とW指値注文に対応しているのみです。

残念なのは、先物の注文に際して、どの方法を選んでも、成り行き注文―Uターン、±指値ができない点です。

これができるのは岡三オンライン証券のトレーデイングツールのみですが、取引画面の使いにくさは特筆もので、とても使用に耐えるものではありません。

初心者へのアドバイス

そのほかに初心者におすすめのネット証券会社はありますか?

他のおすすめのネット証券会社
    • 楽天証券

何といってもmarket speedの画面と取引のやり方が簡潔で良いです。

一度これを使うと他の証券会社の物を使う気になれず、私もoptionの値動きについては、market speedをつけっぱなしにして時々見るようにしています。

それほど複雑な取引を必要としない初心者では、カブドットコム証券の補完用としてこの証券会社を選択する手もあると思います。

口座はいくつ開設するべきですか?

可能であれば、2社以上で口座を開くことを勧めます。なぜならば、証券会社ごとに、取引ツール、手数料、取扱商品、サポート体制、会社の信頼性に特徴があるからです。

2社以上で取引を行えば、自分の行おうとしている取引を中心として、それぞれの会社のメリットとデメリットを比較することができます。

口座にはいくら入金するべきですか?

理想的には、自分が行う予定の取引に必要とされる金額の数倍から10倍程度の金額を用意できると良いと思います。

そうすれば、自分の思惑と反対に相場が大きく動いてとしても、ナンピン買いやロスカットの売りなどで対応することができるからです。

どんな銘柄にするべきですか?

私は、初めは株式でなく転換社債の売買から始めました。この商品は債券と株式の両面を持っている上に、優良企業のみが発行している社債であるため、初心者でも安心して取引できると考えたからです。

それからだんだんと株式の売買を行うようになりましたが、初めのうちは、いわゆる優良株、その後は、時流に乗った株へと銘柄を変えて行いました。

銘柄の選択には、業績(PER, PBRなど)、チャートを用いた株価位置、人気度などを用いました。このうち、とくに株価位置を重要視しましたが、株価位置の検討に際してボリジャーバンドの±2σが利用価値大でした。

初心者はどのように勉強すればよいですか?

私が初心者だった頃は、まだインターネットが普及していなかった為、ほとんどの知識は本から得ていました。

現在では、それぞれの証券会社ごとに各商品の動画が用意されていて、容易に理解が深まるようになっています。

例えば、カブドットコム証券では、初心者向けの動画でのガイドが充実しているので、初めは、これらを見て勉強してから実際の取引に参加することをお勧めします。

取引する上で注意することは何ですか?

私は、初めは単純に株を買って値上がりを待つという投資方法でした。

しかし、トータルで見ると損失が重なっていました。それは、少しでも値上がりするとすぐに利食いをし、値下がりすると塩漬にするというやり方だったからです。

その後、ヘッジの重要性に気づき、その手法を研究してきました。現在はderivativeが発達してきているので、ヘッジをする手段も増えてきています。

具体的には、買いから入った場合の値下がりへの対処は、信用売り、先物売り、あるいはoptionのプット買いまたはコール売りなどで行うことができます。

これらの手法を駆使して損失を最小限に止めて利益を確保するというやり方が、一番安全かつ確実な方法であると考えています。

ネット証券 全般 Q&A

どのようなきっかけで株取引を始めようと思いましたか?

株取引を始めた時は丁度バブル全盛期で、株式市場が大いに盛り上がっていました。私も、たまたま入った証券会社の担当セールスマンとすっかり意気投合して、そのまま取引に参加することになりました。

前述のように、初めは無難に転換社債から始めたのですが、その値動きの余りの遅さに嫌気がさして株式の売買へと移って行きました。

株取引を始める前、どんな不安がありましたか?

株取引を始めるにあたって、やはり、値下がりしたらどうしようかと言う不安が先に立ちました。そのため、初めは無難に転換社債から始めたわけです。

ただ、時期的に良かったため、株の売買をやり始めた当初の頃は、そんな不安も打ち消されるほどに値上がり益を享受することが出来ました。

どのようなトレードスタイル、投資法で株取引を行っていますか?

現在は、日経225先物とoption取引が主体で、個別株の売買はあまりやっていません。

derivativeについては、商品の組み合わせ次第では損失を一定の範囲に固定しながら利益を出すことができるため、大いに魅力を感じています。

また、日経225先物とtopix先物の価格差を利用した裁定取引も、その安全性から取引に組み込んでいます。

株取引の魅力は何ですか?

一攫千金的な大儲けではなく、自分の研究によりコツコツと利益を積み上げていくことができることに魅力を感じています。

また、株取引を通じて、政治・経済を国際的な視野で見ることができることも意義深いと感じています。

株取引を始めてから今まで、一瞬でも後悔したことはありますか?

初心者だった頃に、ヘッジの手法を知らず、ただただ株の値上がりのみを追求して資産を減らしたことが後悔されます。

また、その後、optionのputを大量に売り持ちしている際に相場の急落に遭遇して、大きな損失を出したことも軽率だったと後悔されます。

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