総合満足度 取引コスト 取引画面 取扱商品 モバイル対応
4.04.0 4.0 5.0 5.0 3.0
良かった点
手数料の安さ、カバードワラント対応
不満な点
カバードワラント取引モバイル非対応
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公開日:2014/04/24

総合満足度4.0 4.0

RTさん(男性・37歳)
株式投資歴
  • 7年6ヶ月(2006年8月〜現在) *2014年4月現在
    • 中級者
今まで出した利益
  • 利益は出ている
*直近1年での利益:
  • 50万〜100万/年の利益
利用期間
  • 7年1ヶ月(2007年3月〜現在) *2014年4月現在
利用経験のあるその他のネット証券
  • 楽天証券

※体験者による情報提供のため、現状と異なる場合がございます。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

私が同社を選定した理由は、当時から株式取引手数料が業界最安値であったことが大きかったのですが、いざ利用してみると、取引画面での入力ミス防止機能や、取引一覧の様々な角度からの確認、少ないクリックで四季報・チャート・テクニカル指標などをチェックできるタブ機能など、取引をスムーズに行うための工夫がなされていることにも魅力を感じました。

また商品ラインナップも多く、中上級者になるとより戦略的なポートフォリオが組めるのも良いです。弱点は、現在スマホ用サイトでオプション系の取引に対応していないところかと思います。

SBI証券を選んだ決め手は?

  • 手数料・取引コスト

ネット証券の強みは、取引操作ミスが自己責任であることや対面相談がない代わりに、圧倒的な手数料の安さにあるかと思います。

私は小額取引を比較的短期で回すスイング型の取引スタイルだったため、同じネット証券内でも特に細かい単位で手数料テーブルを設けているSBI証券に魅力を感じました。

ただ始める前はやはりジェイコム事件のような、操作ミス(発注数、買いと売りを間違えるなど)による損失を怖れていた部分がありました。また巨大資本が出資していないような独立系のネット証券会社には、倒産のリスクも感じていた部分がありました。

他のネット証券と比較・検討しましたか?

楽天証券の株式売買システムが、より市場に早いスピードで注文が到達し時価で取引できるとの口コミを見て試してみたのですが、手数料がSBIよりも少し高いことや、私の取引傾向が夜間取引も出来るカバードワラントも絡めたものに変遷していったため、夜間取引に対応していなかった楽天証券の利用は結果的に無くなりました。

SBI証券の不満な点をお聞かせください。

SBI証券はまだまだモバイル向けアプリのユーザインターフェースや対応商品が今ひとつであると思います。アプリにおける入力項目欄が小さいことや、気配値の反映もあまり早いように思えません。また同社の売りであるはずのカバードワラント取引にも対応していないことが残念に思えます。

手数料・取引コスト4.0 4.0

なぜ初心者にとって重要か
初心者は、最初は少額の取引から始めることを強くお勧めします。そして、その結果取引の回転数も多くなることもあるかと思いますが、手数料差は結構馬鹿になりません。ネット証券同士でも、1回に100円手数料差がつけば、年間50回の売買で50×2×100で10,000円も差がでます。

SBI証券は現在でも業界屈指の株式取引手数料の安さを実現しており、かつ少額でも取引額により細かく手数料テーブルを設けているところが魅力的です。とはいえ手数料の安さは確かに重要ではありますが、最近ではネット証券同士における手数料差はかなり縮まってきています。

また、取引スタイル(例えば国内株のみならず外株やオプション、信用など)により会社毎の手数料の優位不意もあるかと思いますので、現在では手数料は決定的に重要な要素とはいいきれないかと思います。

また手数料だけに目を奪われて、多様な情報や取扱商品を持たない会社を選んでしまっては、今後長く取引を続ける上で結果的に不自由を感じるかと思います。

取引画面の使いやすさ・見やすさ5.0 5.0

なぜ初心者にとって重要か
ネット証券初心者にとって最も恐れるべきは「誤発注」です。売買、株数、成指など、今が取引の時だ!と焦る時ほど間違えるリスクは高くなります。私もこれまでの取引の中で株数や売買の誤りは数回行ったことがあり、幸い軽傷で済みましたが相性の悪い画面だったらこの誤りはもっと多かったはずで、重傷を負ってしまっていたかもしれません。基本約定は早いので誤発注すると取り消せないケースが多いと思いますので「間違いを防げる画面」というのは大変重要です。

よい取引入力画面というのは、例えば最低限下記の機能を実装しているものであると思います。SBI証券には全て実装されています。

1:株数を入れる欄が大きい(視認性が高い)
2:買い、売りの選択欄が大きい(視認性が高い)
3:入力後、明らかに不自然な入力があると警告を出す(例えば現在値9000円で、10000円で指値売を出すつもりが、10000円で買としてしまったときなど)
4:発注ボタン押下後に最終確認画面を出し、概算発注価格などを表示させ今一度確認させる(入力内容だけではなく、概算発注価格を出すことで株数誤りに気づける)

取扱商品の多さ5.0 5.0

なぜ初心者にとって重要か
近年の日本株式市場は、数十年前のように右肩上がりのトレンドではありません。このため、保有していつかは上がれば・・・というスタンスだけでは利益にも限界があります。慣れてきたら取引のバリエーションを増やすことで、より大きなリターンを狙うチャンスがあります。その際に複数の商品を組み合わせるのが効果的で、機動的に1証券会社内で取引を行えるほうが楽でよいかと思います。

投資家も千差万別であり、株取引だけでも十分に利益を出せる人もいるかと思いますし、初心者はまず株や投資信託で取引に慣れることが優先なので満点にしませんでしたが、例えば他の取引と組み合わせると下落局面でも信用取引やカバードワラントなどで利益を出したり、これらを同じ銘柄の買いと同時にリスクヘッジとしてある程度準備したりすることで、上昇局面でも下落局面でも一定の利益を得ることができます。

特にSBI証券のカバードワラントは下落局面でも利益を出せるプットの購入が最低数千円から可能で、それ以上のリスクを負わないという強いメリットがあります。これをネット証券で取り扱っている会社はまだ一定数のため、選定評価指標に加えても面白いのではないかと思います。

モバイル対応3.0 3.0

なぜ初心者にとって重要か
会社員の方などは、日中の取引は会社のPCで行うわけにもいかず基本はモバイル経由の発注となります。従って多くの方にとって初級上級を問わず、モバイル取引における機能の充実はネット証券会社の評価に大きく影響する部分かと思います。

モバイル取引において重要な点下記のものであると思います。SBI証券には②の改善が必要であるかと思います。

1:アプリケーションが軽い、バグが少ない(スマホのOSと相性が悪く直ぐにフリーズしてしまうアプリや、画面が重すぎて中々遷移しないものは、取引機会を逸してしまうリスクがあるため)

2:画面の入力項目が大きい(特に株数、価格、売買を入力する欄は誤入力防止が必要のため)

3:気配値を見ながら発注ができる(たとえ小さい画面であっても、日中は値が動きやすいため現在のリアルタイム売買状況を確認しながら指値を決めないと、無駄な損をこうむる可能性があります)

初心者へのアドバイス

そのほかに初心者におすすめのネット証券会社はありますか?

他のおすすめのネット証券会社
    • 楽天証券

楽天証券のiSPEEDは、今回私が初心者向けに重視した「モバイル対応」において一番優秀であったように思えます。それは、アプリにおけるチャート充実度や項目の大きさ、画面のカスタマイズ自由度が他者に比べて優位であり、しかも頻繁にバージョンアップをして絶えず能力向上を目指しているのが大きな理由となります。

口座はいくつ開設するべきですか?

初心者の方は1口座で十分かと思います(ペイオフ対応を行うのならば、1000万円ずつ複数口座に分けるのが良いかもしれませんが)。

そして、まずはその証券会社の口座で網羅されている機能や商品を一通り使いこなすことが重要です。私も最初はネット証券で株取引しか行っていませんでしたが、次第にチャートやテクニカル情報、四季報情報なども参照するようになり、IPO申込みやカバードワラントなど多様な取引を並行して行えるようになりました。まずはお気に入りの会社の機能を使い倒してみましょう。

口座にはいくら入金するべきですか?

いくら入金をするかは個人の資産の額にもよりけりですが、まずは現金資産のうちの2割程度を原資として入金してはいかがでしょうか。そして2割を直ぐに全額取引に回すのではなく、2割のうちの1割程度ずつ、様子見で投資をしていけばよいかと思います。

それならばナンピンもできますし、局面が変わりお買い得銘柄が溢れる状況になってもなお投資資金に余裕があるからです。一言確実に言えるのは、投資額を増やすのはある程度勝てるようになってからとすることをお勧めします。負けたから更に入金、というのは危険な投資です。

どんな銘柄にするべきですか?

例えば初心者の方は、新聞やニュース、TVなどで報道されたりして上昇気流に乗る銘柄を選びがちですが、現在の日本の株式市場はもはや一方的な右肩上がりの成長は見込めない状況です。だからこそそのような「遅い情報」で食いつくと得てして高値掴みになることが多いです。

銘柄を決めるときのポイントはまず「倒産は当面心配ない銘柄か(財務のキャッシュフローや自己資本比率など)」「商品にキラーコンテンツ(例えば業界トップ層である、または業界トップ層に供給している)があるか」が「前提」としてあり、そこに加え「大口が食いつきそうなニュースが今後6ヶ月以内に見込めそうか」というのが一番重要な要素となります。

例えばここ数年キャッシュフローが順調に増えており、次の決算も良さそうで且つ近年増配していない場合には「増配」ニュースが見込めますし、売上が100億に近づいている場合には「1部昇格」のようなニュースも見込めます。

こういった銘柄を事前に探すことです。ニュースになってから買うのは大抵間に合わないことが多いです。

初心者はどのように勉強すればよいですか?

最近は私が取引を始めたころと違い、ネット証券の比較サイトが多く存在しています。ネット証券の知識を得る上で一番効果的なのはこれらサイトを利用し、各社の最新機能を定期的に比較してみることかと思います。書籍はどうしても情報が陳腐化してしまうため、やはりネット中心で情報収集することをお勧めします。

取引する上で注意することは何ですか?

初心者は好きな銘柄が上がっていると急いで飛びつき買い、値が十分に上がっているのに「まだまだ上がる」と保有し続けてしまうという傾向があります。

そしてその結果高値掴みをしたり、売りそびれてしまうケースも多くなるかと思います。私もそうでした。

昔からの株式の格言で「もうはまだなり、まだはもうなり」という言葉があります。買う時も売る時もターゲットの価格を決めて、そこに達したら躊躇せずに機械的に行動するのが長期的に見て一番良いかと思います。

ネット証券 全般 Q&A

どのようなきっかけで株取引を始めようと思いましたか?

私は証券会社系のシンクタンクに元々勤めていたため、周りの先輩が皆取引をしていたことから勉強のため始めたようなものでしたが、転職後も続けたのは、やはりこれからの時代、給与や年金だけに頼っては生活に十分な資金を得ることができないという危機意識からであると思います。

また、これら知識をつけておけば老後に怪しい投資会社に騙されることもなくなるというメリットもあるかと思います。

株取引を始める前、どんな不安がありましたか?

株取引については親からも推奨されませんでしたし、ニュースでバブル崩壊により個人や会社が破産したような話もあったため、とにかくマイナスのイメージばかりでしたが、私は証券会社系のシンクタンクに勤めていたため先輩に勉強のため絶対にやるべきと勧められたのがきっかけでした。

株取引の魅力は何ですか?

取引で大きく負けた時もありました。ただ、負けの経験は私に「周りに簡単に流されるな」「数字ではなく、人の欲求を読め」「勝負、逃げどころを誤るな」といった実社会でも充分に活かせる教訓を与えてくれました。

金銭を失うものであるからこそ悔しさも大きく、それが自分の「この教訓を刻み込む」という強い意識に繋がったのかと思います。結果的には、今の仕事ぶりにも大きく影響を与えていると思います。

株取引を始めてから今まで、一瞬でも後悔したことはありますか?

私はリーマンショックの際に数百万円の損失を出し、その際には百年に一度の恐慌に自分が巡り合わせたことを本当に不幸だと思いました。ただその後冷静に考えますと、株は結局上がるか下がるかしかなく、私達にはそれぞれの局面で利益を出す手段も与えられています。

従ってリーマンショックであろうが何だろうが、結果的にはその手段を活かせなかっただけ、と今は思っています。後悔をするよりもこのマインドを持ち続けることが、取引を長期間続けるために必要な要素だと思います。

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